売り方を考えろ【TSUTAYAとかyahoo!ニュースとか】

なかなな刺激的なニュースである。
まずは読んでいただきたい。
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CCC、徳間書店を買収へ 数億円追加出資
(2017/3/14 11:29日本経済新聞)

 CD・DVDレンタルの「TSUTAYA」を手がけるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、中堅出版社の徳間書店(東京・港、平野健一社長)を買収する方針を固めた。CCCは書店事業の拡大に力を入れており、徳間書店のノウハウを活用し、品ぞろえや売り場づくりに生かす狙いだ。

 月内にも、出版事業などを手がける子会社のカルチュア・エンタテインメント(東京・渋谷、中西一雄社長)が徳間書店を傘下に収める方針。すでに同子会社は議決権ベースで約15%の株式を所有しているが、その比率を9割超まで引き上げる予定で、追加の出資額は数億円とみられる。

 徳間書店は週刊誌の「アサヒ芸能」などが主力で、2005年に分離・独立したスタジオジブリ(東京都小金井市、星野康二社長)が製作したアニメに関連した書籍も強いが、出版不況のなかで業績は低迷していた。

 CCCは国内最大の書店チェーンで、16年の書籍・雑誌販売は約1300億円と過去最高を更新した。書店を中核にした複合商業施設「T―SITE」などの出店を加速している。近年は書籍や雑誌の品ぞろえや売り場づくりに生かすため、出版社の買収に力を入れていた。
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出版社が本屋に飲みこまれたのである。
出版社はコンテンツを握っているわけだから、弱いはずがないと思う。
なのになぜ負けたのか。

負けた理由のひとつは、売り方が下手だったからだ。
売り方は売り上げに直結する。
いくら良質のコンテンツをもっていても、売れなければゴミである。
その場合、売り方が上手な人にコンテンツを託すしかない。

ではなぜ、出版社は売り方が下手なのだろうか。
それは、売り方に工夫がないからである。
これまでは、工夫しない売り方でも、儲けることができていた。
再販売価格維持制度のおかげで。

再販も定価販売も、簡単に儲けられる制度である。
だから出版社はこれを手離したくなかった。
しかも「表現の自由」「報道の自由」という錦の御旗もある。
だから、手離す必要がなかった。
再販制度が批判されると、出版社は「表現の自由を侵すものだ!」と一大キャンペーンを張って、蜜を守り抜いた。

だから、売り方を工夫する必要がなかった。
工夫する必要がないということは、コストがかからないということなので、出版社は暴利をむさぼってきた。

一方、CCCはとことん売り方を工夫してきた。
多額のコストと大人数の知恵を導入して、楽しい売り方を作り、楽しい買い方を提供してきた。
だから儲けることができて、そして出版社を買う資金を貯めることができた。

新聞業界も同じことが言える。
これはyahoo!ニュースで閲覧できるニュースソースの一覧である。



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この表が示す意味は、「ニュース媒体がニュースの販売をヤフーに委託した」ということである。
つまりやっぱり、売り方が上手なヤフーが勝利したのである。

可愛そうな、新聞社。

汗水たらして集めたニュースを自分で売ることができないなんて。
記者はもはや、単なるニュースを集める人にすぎない。
ニュースを国民にどう届けるかは、ニュースサイトに握られてしまったのである。

そう、新聞社も再販制度に守られた、温室育ち坊やである。
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by cwhihyou | 2017-03-14 12:42 | Comments(0)