調べろ

文章とは、何かを伝えるための道具である。
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しかし多くの文章が下手な人は、その「何か」を持っていない。
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例えばあなたが、クラウドワークスで「渋谷区の花屋の売れ筋ベスト5で1000字で書いて」という仕事を見付けたとする。
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この仕事を受注してまず行うことは、グーグルで「渋谷、花屋、売れ筋」を検索することだろう。
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そして、検索結果の5本の記事をコピペして、それらをごちゃまぜにして、コピペ判定でNGが出ない文章にする。
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だ・か・ら、クライアントに怒られるのである。
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任意に選んだ5本の記事は、文体も、花の焦点の当て方も、狙いも異なる。
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それらを合体させるということは、熊の胴体にイルカの頭を付けてチンパンジーの腕を付けてカモシカの足を付けて象のペニスを付けるようなものである。
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そんなグロテスクな文章を出されたら、クライアントは「1字0.3円だからって、仕事をなめんなよ」というに決まっている。
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それでは正しい文章の作り方をお教えする。
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まず、文章が下手な人の作業のうち、前半はそれでよい。というよりそれしか方法がない。
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というのも、もっと上級の文章を書く方法は別にあるのだが、この記事の読者では、つまりあなたでは、その作業の「その1」もこなせない。
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それをいまここで説明することは、幼稚園児にMITの論文を読ませるようなものである。
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なのでここは、クラウドワークスの1字1円程度の文章をなんとか書ける程度の方法を紹介する。
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つまり、グーグルで「渋谷、花屋、売れ筋」で検索して5本の記事を参考文献とする、ここまではこれでよい。
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その次に、ふた手間加えるだけで、文章が全然よくなる。
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①5本の記事に出てくる「これは大事そう」と感じたキイワード10個について、ググる
②文体と花の焦点の当て方と記事の狙いを考える。
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さて、文章が下手な人にとっては、この2点は異次元であろう。
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「1字0.3円のために、なんでこんなことをしなきゃならないの」と思った人はまだましで、大半の人は「なにそれ?」ではないか。
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きょうは、後者は置き去りにする。
前者の人、つまり「①と②のやり方は分かるが、なぜそこまで手間をかけなきゃあかんねん」と思っている人向けにアドバイスをする。
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ここで、冒頭の指摘を繰り返す。
文章が下手な人は、「何を書こうか」が分かっていない。
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「何を書くか」は、そう簡単には降臨してこない。
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だから「渋谷区の花屋の売れ筋ベスト5」の文章を書く人は、渋谷と花屋と売れ筋花について知っておかないとならないのである。
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文章が上手な人は、ここで「人々は渋谷というマチにどういう印象を持っているだろうか」「最近の人って花屋に行くか」「そもそも売れている花ってなに」と考える。
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だから、「渋谷、花屋、売れ筋」検索で出てきた5本の記事の内容を徹底的に理解しようとするのである。
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はっきりいって、この世に「下手な文章」は存在しない。
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世の中にあるのは「上手な文章」と「無意味な文章」だけである。
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だから、「渋谷とは」「花屋で花を買うとは」「売れている花の魅力とは」が盛り込まれている1000字なら、多少構成が狂っていても、クライアントは「しょうがないよな、1字0.3円しかあげられないんだから」となる。
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つまり、必要な情報がきちんと調べ上げられている文章に対して、クライアントも読者も「下手だなあ」とは感じないのである。
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次に②の文章の狙いであるが、これも文章が下手な人がサボリがちな手順である。
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私なら、「渋谷区の花屋の売れ筋ベスト5」というお題が与えられた段階で、「クライアントは、渋谷の花屋を儲けさせたいんだろうな」とか「田舎の花屋は、都会の売れ筋の花を知ると喜ぶだろうな」と想像する。
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これができない人が多いのだが、それは「ビジネス文章の最終目的は必ず売り上げアップである」という鉄則を意識していないからである。
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文章が下手な人は、自分の日記とビジネス文章の区別がつかない。
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オナニーとAV男優のテクニックを混同している。
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つまり、文章が下手な人とは、ビジネス文章を書く気がない人であり、つまり、自分の文章を売る気がない人と同義なのである。
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だから、バカと怠け者とビジネス感覚がない人は、一生上手な文章を書くことはできないのである。
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# by cwhihyou | 2016-03-05 11:05 | Comments(0)

実質を書け

文章が売れない人の文章の特徴は、実質がない。
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実質を定義するのは難しいのだが、最も簡単に表現すれば、クライアントの腹に溜まるもの、である。
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これは文章を発注する人だけでなく、クライアント全般にいえることなのだが、彼らは徹底的に実質を求めている。
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逆の見方をすれば、実質が含まれていない文章は、彼らにとってカスである。
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なので文章を売りたくて売りたくて仕方のない人は、実質を盛り込むようにするとよい。
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dehajissituwodouyattemorikomuka,sorehajibunndekanngaeyo

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# by cwhihyou | 2016-03-01 08:20 | Comments(0)

エビデンスはこう集めろ

クライアントから「三菱UFJフィナンシャル・グループに関する豆知識を3000字で」という発注が来たとする。
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ライターはまず、クライアントの意図を推測をしなければならない。
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もちろん、直接「もっと詳しく指示をください」と依頼してもいいのだが、私はまずはもらったテーマだけでクライアントの気持ちを探るようにしている。
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このテーマに対する私の推測は次の通り。
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①豆知識とあるので軟派系の記事にしなければならない
②銀行業界ではなく、いち巨大企業グループにフォーカスを当てる
③「すげーぞ日本のトップ銀行」というトーンにしようかな
④記事構成は、最近のトピックス5割、基礎データ5割かな
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これが「記事の設計図」となる。
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④についてだが、トピックスについては、日経か朝日を元ネタにするとよいだろう。
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基礎データについては、①②を勘案すると、ホームページの要約程度でいいかな、とあたりをつける。
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そして、この手の記事の基本構図は、「褒めて、落として、少し戻して終わり」となる。
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もしくは逆に「落として、褒めて、少し落として終わる」でもよい。
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この「褒めて」と「落とす」に説得力を与えるのがエビデンスで、この場合、会社の公認ホームページのIR情報は必ずエビデンスに加える必要がある。
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それでまあ実際に三菱UFJフィナンシャル・グループの調査をしてみた。それをmoreに掲載した。
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これで30分ほどの成果。
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この作業は大学生の就活の初歩レベルである。
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これで1800字だが、ここから記事に引用できるのは100字あるかどうか。
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ただ、その100字足らずが、記事を引き締めることに役立つ。
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それは「その100字には1800字のパワーが備わっているから」である。
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この感覚を理解するのはなかなか難しいと思うが、そのうち分かるのでいまわ分からないでもOK。
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ここ数年の業績が良ければ「好調だがトランプ政権の影響でどうなるか不透明」とするし、右肩下がりの業績なら「V字回復の可能性についてアナリストはこう見ている」とする。
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このように、この手の軽い読み物の執筆では、「起と結」は筆者の自由自在である。
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クライアントもそこは突っ込んでこない。
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ただ、「どうしてその起にしたのか」「どうしてそう結んだのか」について聞かれたら、「このデータが示しています」とか「テレビでおなじみのコメンテーターがそういう見解です」と示せなければならない。
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つまり、エビデンスと筆者の主張が結ばれていれば、クライアントは納得するのである。
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もちろんこの手法は、3000字5000円以下の安い原稿だから採用できるのであって、1万字2万5千円のギャラが出るような原稿には、もう1ランクアップさせた書き方が必要になる。
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しかし残念ながら、エビデンスと筆者の主張の結びつけができていない原稿は散見される。
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まあその典型例がかの悪名高きDeNAのWELQだったわけである。
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「エビデンスの用意」と「主張との結びつけ」。たった2点なのに、こんなに簡単なのに、できていなかったのである。
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だから「とんでも医学話」などと非難された。
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これは編集者の指導の悪さもあったと思う。
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私が推測するに、というか、元WELQライターの私の経験から推測するに、編集者もエビデンスの使い方を知らなかったのだろう。
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確かにWELQ側の人たちは、ライターに対して「どこのホームページを参考にしたか示せ」と指示していたが、WELQ側がライターが示したそのエビデンスを解読できない。
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ただここで、面白い現象が起きる。
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「エビデンスの用意」も「主張とエビデンスの結びつけ」もできないクライアントでも、エビデンスに基づいた記事が「正しい記事である」と判断することはできる。
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つまり、「どこが良いとは言えないけど、あの人の顔は綺麗だと思う」ということである。
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なので、能力のないクライアントでも案外平気に、そして案外正しく、良い記事とダメな記事をジャッジできるのである。
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実はこれがWELQがあれだけ繁盛した理由でもある。
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WELQのスタッフには、文章を作る能力も文章を批評する力もなかったけど、なんとなく書けている記事と全然ダメな記事を見分ける能力があったので、瞬間風速的ではあったが日本一の医療記事サイトを勝ち得たのである。
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ただやっぱり、文章を作る能力も文章を批評する力もないと、あのように破綻するのである。
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というわけで、ライターを目指す人は、エビデンス集めには、十分な時間と十分な頭と十分なカネをかけなければならない。
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さもないと、身が立たないどころか、身を滅ぼすことになる。
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# by cwhihyou | 2016-02-13 09:39 | Comments(0)

こじったらダメ

クラウドワークスに出ているライティングの仕事は、ライティングスキルをまったく必要としないものが多い。

つまり、クラウドワークスは文章下手の絶好の練習場なのである。

そこで、フリーライターを目指す人は、クラウドワークスで月5万円稼ぐことを目標にするとよい。

スキル不要の文章は単価が安いから、相当書き込まなければならない。

5万円稼ぐには、最低15万字書く必要がある。

というより、月15万字書くことが、修行の第一段階といえる。

下手な文章しか書けないいまは、単価はともかく、とにかく15万字分の仕事をゲットしよう。

その覚悟がある人は、moreに進め。
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# by cwhihyou | 2014-04-18 08:09 | Comments(0)

では教えましょう

まずは、コンビニにいって、日経新聞と朝日新聞を1部ずつ購入する。
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そこに書いてあることを書き写すだけである。
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もちろん手書きの方が効果があるが、それだとストレスが大きくなるので、ワードに打ち込むことをおすすめする。
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ただひたすら、記事を書き写すだけである。
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見出しも写した方がよい。
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新聞の見出しというのは実はものすごく優れた日本語で、有名大学を出た優秀な見出し屋が複数人集まって30字足らずの見出しを作るのである。
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さて、実際に記事を書き写すときは、「重要なことは前の方に書いてある」ということを意識することが必要である。
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つまり、新聞記事は「AはBを殺した」「AはバールのようなものでBを殺した」「そのバールのようなものは倉庫の裏にあったもの」という順番になっている。
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そのため、新聞記事では「繰り返しの文字」が並ぶ。
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長い記事になると、冒頭に書いたことを読者が忘れている可能性があるので、そこに配慮して繰り返すのである。
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一見非効率のように見えるが、「繰り返し」のコストより、重要なことを先出しすることの方が重要なので、仕方がない。
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新聞の記事を「教科書」にするメリットは、簡潔に重要なことのみを書く訓練になるだけではない。
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私情を挟まない文章作りは意外に難しい、ということが学べる。
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人が他人の文章を「下手だな」と感じるのは、「何を言っているのか分からない」と感じるのとほぼ同時である。
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私情は伝わりにくいという性質があるので、私情を除去した文章を書くと、「上手だな」と思ってもらいやすい。
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このように説明すると「私情こそ私が書きたいこと」と反発する人も出てくると思うが、そう思った方はこれ以降読み進めても意味がない。
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私情を書くことはできるが、私情をきちんと伝えるには、まずは私情を挟まない文章作りの練習が欠かせないからだ。
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さて、新聞の記事には私情がない。
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実は私情は含まれているのだが、新聞の記事では必ず「私情は挟んでいない」という体裁を繕わないとならない。
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そこで記事の執筆者たる記者が何をしているかというと、自分の私情を代弁してくれる有識者を探し、「有識者はこう述べている」と書くのである。
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これの細工が施されていることが、新聞記事が読みやすい理由になっているし、その細工をサボっているから素人の文章は読みにくいのである。
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新聞を書き写し続けると、その細工の仕方を学ぶことができる。
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続きは別の機会に
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# by cwhihyou | 2001-02-05 16:52 | Comments(0)
クラウドワークスを使ってライターの仕事をやっています