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趣味の悪さの暴露

趣味の悪い服だ、と言われることは避けたいものである。

つまり、趣味の悪さは隠すべき事項である。

しかし人は、あえて自分の趣味の悪さを表明してしまうことがある。

隠すべき言動を隠さず、趣味の悪さを指摘されても「で?」と開き直る。

それこそ趣味が悪い行為であるが、そのタイプの人は、その誘惑に抗うことはできない。

他人が嫌悪感を抱くのが楽しいだろうか。

他人の眉をひそめている表情が好物なのだろうか。

あえて趣味を悪くしている勇気をほめたたえてほしいのだろうか。

よく分からない。

(私の趣味の悪さの発表はmoreへ)
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たけしのアウトレイジがたまらなく好きだ。

その3作目となる最終章がこの秋公開される。

初作と2作は、いずれも20回以上見ている。

何度見ても飽きない。

たけし映画のファンではない。

アウトレイジ以外のたけし映画で良いと思ったものは1つもない。

ていうか、レンタルで借りてもすべて見終わる前に飽きてやめてしまう。

だから、アウトレイジは、たけし映画だから見るのではなく、快楽を得られるから見るのである。

2作目のアウトレイジ・ビヨンドは、刑務所の使い方が上手だった。

アウトレイジのキャッチコピー「全員悪人」の中には、警察や刑務所といった、正義行政も含められている。

ビヨンドでは、韓国マフィアという、一見すると突拍子もない設定も、うまく溶け込ませていた。

白龍の抑制のきいた演技と、チャン会長のもっと抑制のきいた演技がとても印象的だった。

観客に「日本のやくざより100倍怖いんじゃね」と思わせることに成功している。

小日向扮する刑事が、ポスターにのっていないのがとても気になる。

アウトレイジファンは、「あそこで小日向は死んでいないはず」と踏んでいる。

だから私は、小日向の名前がポスターにないのは、サプライズ出演のため、とみているのだが。

ただ、懸念もある。

それは舞台を韓国に広げてしまったこと。

あと、ポスターのたけしが握っているマシンガン。

映画における広域化とエスカレート化は、2作目3作目では避けて通れない道だが、大体は失敗している。

でもまあ、そんなに気にしない。

このシリーズは、演技がうまいおじさんが大量に出てくる。

ジャリタレやバーターはない。

ここらへんはさすがはたけしである。そんな不愉快なコネクションと縁を切る力がある。

それだけで日本映画史にとって意味があることだ。
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by cwhihyou | 2017-07-14 12:40
クラウドワークスを使ってライターの仕事をやっています

by cwhihyou