新しい報道機関が誕生したことは喜ばしいが【ワセダクロニクルについて】

3つの意味で大スクープである。
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あの電通がまたしでかした、というのがひとつ。
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信頼性が高い共同通信ですら汚染されていた、というのがふたつ。
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そしてみっつめは、まったく新しい報道機関がスクープを飛ばしたということである。
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その報道機関の名前は、ワセダクロニクルという。
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早稲田大学を拠点にしているが、運営者は大学側ではないし、純粋な学生集団でもない。
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プロとセミプロと学生が「やったろうやんけ」と立ち上がった集団である。
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彼らのスクープ記事のタイトルは次の通り。
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電通から共同通信に「成功報酬」
(2017年02月01日WIJP - 早稲田調査報道メディア、ワセダクロニクル)
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電通が共同通信に対し、ある薬のPR記事をPR記事っぽくなく書くよう依頼したというもの。
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電通は共同通信にその報酬として55万円を渡したという。
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PR記事をわざとPR記事っぽくなく書くPR方法を、ステルスマーケティングという。
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ネットでは略してステマと呼ばれている。
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電通がステマをしかけるのはなんとなく理解できるが、その協力相手に共同通信を選んだのは驚くべきことだ。
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そして共同通信がそれに応じてしまったことは、もっと驚くべきことである。
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ワセダクロニクルの功績を素直に賞賛したい。
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と思ったが、ちょっと待てよ、とも思った。
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「1回は0回と同じ」である。
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この「野武士集団」「ギャラなし寄付頼み」で2発目が撃てるのか。
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いや、報道機関としては、2発でも3発でも「0発」である。
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最低でも10年は続けなければならないし、老舗マスコミは100年近い歴史がある。
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つまり、意味のある報道機関になるには、それなりの「妥協」や「清濁の濁」が必要で、なによりカネが必要で、それをしながら今回のようなヒット作を生み出せるのか、生み出せなければムーディー勝山と同じではないか。
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私はワセダクロニクルにすっごく期待したい。
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でも、いまはまだ期待を隠しておきたい。
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期待を隠す私の行為が恥ずかしい行為になるくらい、ワセダクロニクルには頑張ってほしいと期待している。
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電通から共同通信に「成功報酬」
(2017年02月01日WIJP - 早稲田調査報道メディア、ワセダクロニクル)

シリーズ「買われた記事」
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電通グループからの「成功報酬」

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あなたの命にかかわる医薬品の新聞記事が、カネで買われた記事だったとしたらどうしますか?

それが実際に起きていた、しかも何年も前からーー。

私たちがそんな疑いを持ったのは2016年の3月のことだった。

脳梗塞(こうそく)の予防に使う「抗凝固薬(こう・ぎょうこやく)」の記事をめぐり55万円のカネが動いていたことを示す資料を入手したのが始まりだった。資料を見ると、カネを払っていたのは、製薬会社の仕事を請け負った最大手の広告代理店、電通のグループ会社。カネをもらっていたのは、全国の地方紙に記事を配信する共同通信のグループ会社だ。

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抗凝固薬は血を固まりにくくする薬だ。効果が高い半面、患者によっては脳内で出血する。因果関係は不明なものの、現場の医師らから数百件の死亡事例が公的機関に報告されている。製薬会社自身も「重篤な出血の場合には死亡にいたるおそれがある」と警告している。

共同通信が配信した記事は地方紙[注1]に掲載された。「広告」や「PR」などの明記はどこにもない。ごく普通の記事の体裁だった。

電通側で関わっていたのは、電通[注2]と、100%子会社の電通パブリックリレーションズ[注3](電通PR)。

共同通信側では、記事を配信した報道機関の一般社団法人共同通信社[注4](社団共同)と、100%子会社[注5]の株式会社共同通信社[注6](KK共同)だ。

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取材に対し、電通PRの当時の担当者はこのカネが「記事配信の成功報酬だった」[注7]と認めた。記事を書いた社団共同の編集委員[注8]も「営業案件であるとの認識はあった」[注9]と語り、記事にカネがからんでいるとの認識があったことを認めた。

抗凝固薬だけではない。内部資料や関係者の証言によると、医薬品の記事の見返りにカネが支払われるという関係は、電通側と共同通信側の間で少なくとも2005年から続いていた。私たちが入手した電通側の内部資料にその記録があった。KK共同の医療情報センター長は「うしろめたい気持ちはあった」[注10]といっている。

命にかかわる薬の記事をめぐってカネが動いていた。

記事がカネで買われていたことにならないのだろうか。

人の命をどう考えるのかーー。広告とは、PRの仕事とは何か。そして、ジャーナリズムとは。

このシリーズを通じ、患者やその家族の皆さんと一緒にこの問いを考えていきたい。

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問題の記事は、2013年の6月から7月にかけて、社団共同が配信した抗凝固薬の記事だ。次の8紙[注11]の朝刊に掲載された。

秋田魁新報
下野新聞
静岡新聞
佐賀新聞
長崎新聞
宮崎日日新聞
沖縄タイムス
琉球新報

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見出しや記事の大きさは差があったが、社団共同から配信された同一の記事を使っているので、内容は同じだ。大筋は以下の通りだ。
(1) これまでの抗凝固薬には不満が多い。
(2) そのため、年約3万人の患者が薬の服用を中止してしまっている。
(3) 服薬は生涯続ける必要がある。
(4) 最近は1日1回の服用で済む薬剤も登場した――。

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全文を引用しよう。

「脳梗塞の予防に抗凝固薬の服用が欠かせないのに、抗凝固薬に対する不満が多く、年に3万3千人が服用を中止している――。こんな実態が、健康日本21推進フォーラム(理事長・高久史麿東京大名誉教授)が実施した調査で明らかになった。

同フォーラムは脳梗塞の中でも重症化しやすい心原性脳塞栓(そくせん)症に注目し、日本医療データセンターが持つ87万余りのレセプトデータを分析。データから推計した結果、脳梗塞の原因になりやすい心房細動などの患者が日本全体で130万人おり、うち75万人余りに抗凝固薬が処方されていることが分かった。

心原性脳塞栓症は、心房細動によってできた血栓が脳に飛び、脳血管を詰まらせてしまう疾患。

さらに一昨年1~9月の間に受診したデータから抗凝固薬の服用中止率を推計したところ、1年間に4.3%に達し、服用を中止したままの患者が3万3千人近くに上ることが明らかになった。

また服用中止者を対象に調べた結果、(1)中止者の2人に1人が薬に不満 (2)中止者の8割強が脳梗塞発症の危険性を軽視している-ーことも判明した。

日本脳卒中協会[注12]の山口武典理事長[注13]は『心原性脳塞栓症は非常にリスクの高い疾患で、約6割に重度障害が残り、発症から10年以内に4人のうち3人が再発する。予防には抗凝固薬服用を生涯続ける必要がある。最近は1日1回の服用で済む薬剤も登場し選択肢が増えている』と話している」

この記事に出てくる心房細動[注14]とは、心臓の一部が細かく振動し、うまく血液を押し出すことができなくなる病気だ。心臓内にできた血液の塊(血栓)がはがれて脳に流れると、脳の血管をふさいで脳梗塞を引き起こす。

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問題の記事が掲載された下野新聞2013年6月3日付朝刊の紙面 (C) Waseda Chronicle/Makoto Watanabe

目的は「抗凝固薬広報支援」

この記事配信の見返りに、電通PRからKK共同通信に55万円のカネが支払われたことが内部資料と関係者の証言から分かっている。私たちの手元にある電通側の内部資料には、こう記載されている。

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「支払い内容」→「抗凝固薬広報支援」
「経費の日付」→「2013年6月」
「クライアント」→「バイエル薬品」
「支払先」→「(株)共同通信」
「支払額」→「55万円」
「経費の種類」→「媒体費」

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バイエル薬品[注15]の抗凝固薬なら、記事の前年の2012年に発売が始まった「イグザレルト」しかない。

KK共同の金子幸平・執行役員総務部長はワセダクロニクルの取材に対し、「KK共同が電通PRから依頼を受け、社団共同に紹介したものです。その結果、記事として配信され、加盟社の紙面に掲載されました。こうした一連のPR活動に対する対価として、KK共同は電通PRから報酬をいただきました」[注16]として、電通グループからカネが支払われたことを認めている。

バイエルホールディング広報本部医療用医薬品部門広報の三好那豊子部長は「記事自体については何らの対価を支払っておりません。記事内容について何らの依頼をしておりません。電通グループから株式会社共同通信(KK共同)に対して何らかの対価が支払われたかどうかについては把握しておりません」[注17]と回答した。

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巧妙な誘導

記事は、「健康日本21推進フォーラム」という組織が実施した調査結果を紹介する形で書かれている。

まず注目してほしいのが、その調査期間「一昨年(2011年)1~9月」[注18]だ。

調査開始時点で販売されていた抗凝固薬は一つしかない。発売から50年が経つ先行薬「ワルファリン」だ。

したがって、「薬に対する不満が多く、年率で4.3%(3万3千人の患者に相当)が服用を中止」の対象になったのは、ワルファリンしかない。

では、山口理事長のコメント「最近は1日1回の服用で済む薬剤も登場し選択肢が増えている」で、出てくる新薬は何か。

記事が書かれた時点までに販売された心房細動の患者への抗凝固薬は次の3剤だ。
2011年3月[注19] プラザキサ
2012年4月[注20] イグザレルト
2013年2月[注21] エリキュース

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キーワードは「1日1回の服用」だ。

エリキュースの使用説明文には「1日に2回(朝・晩)服用するお薬です」[注22]とある。プラザキサも同様[注23]。しかしイグザレルトは「1日1回」[注24]である。

つまり、山口理事長(80)が推奨している「新薬」はイグザレルトだけなのだ。このことは、薬の処方に関係する医師や薬剤師ならすぐわかる。製薬会社の名前も、薬の商品名も出さず、特定の医薬品へと誘導する巧妙な手法だった。

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記事が誘導した薬は…(C) Waseda Chronicle/Makoto Watanabe

二つの共同は「表裏一体」

ではこの記事が載るまでの過程はどうだったのか。

ヒントは、先に紹介した電通側の内部資料に記載されている支払先の「(株)共同通信」にある。(株)がついているところがミソだ。

社団共同は一般社団法人だ。地方紙を加盟社とし、全国の地方紙に記事を配信している報道機関だ。これに対して、KK共同は株式会社で営業活動をする。社団共同の幹部がKK共同の役員を兼任しているのが特徴だ[注25]。

今回の問題の記事では、社団共同が記事を配信するとKK共同が電通グループからカネをもらっていた。

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問題の記事の配信について、社団の河原仁志総務局長は「KK共同は社団共同の100%子会社だが、KKから紹介された内容の扱いは一般のPR会社と同じで、社団共同編集局が取材し、厳しく見極める。社団は一切対価を受け取っていない」と説明する[注26]。

しかし、ジャーナリストの原寿雄さん[注27](91)は怒った。原さんは、社団共同で編集主幹、KK共同では社長を歴任している。

「KKは(社団)共同の子会社だよ、親子関係。密接な。だから利害関係は同じ」

「(記事配信でカネが支払われるのは)反倫理を超えて犯罪的だよ、薬の問題は」

「それは(記事が)買収されているってことだよ。貧すれば鈍するで人の命まで売っちゃったら、そんなものジャーナリズムじゃないよ」[注28]

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【動画】原寿雄さんインタビュー(元社団共同編集主幹・元KK共同社長)

『共同通信社三十五年』(1981年、458ページ)にはKK共同が設立されたことについて「社団共同と同じ社名は紛らわしいとの意見もあったが、両社(社団共同とKK共同)は表裏一体の関係であり、また社員の士気上からも望ましいとして理事会の承認が得られた」[注29]と記されている。

記事はどのように書かれ、配信されていったのかーー。私たちは記事を書いた記者に会った。

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「ズルズルっと」

2017年1月15日の午後4時、西武新宿線、とある駅近くにある喫茶店で、その記事を書いた社団共同の編集委員(65)に会った。長年、原子力、医学、バイオなど、科学系の記事を幅広く書いてきた記者[注30]だ。

「以前、お書きになった記事のことでお話をうかがえませんか」

テーブルに、配信の記録が記載されたA4判の紙(出力モニター)を置いた。1行11文字で53行。地方紙への配信時間は「2013年5月29日12時22分32秒」。筆者の欄に彼の名前がある。

この記事に対して、電通PRから配信後に「媒体費」の名目で55万円がKK共同に支払われていたことを伝え、電通側の内部資料を示した。記事にカネが絡んでいる営業案件だったことを知っていたか、それを彼に尋ねた。

「この記事が営業案件であるという認識を持っていましたか」

「持っていたといわざるを得ないでしょうね」

再度念を押した。彼は「全然知らないとかなんとかっていうことはないですね」と答えた。

編集委員によると、記事を書いた経緯は以下のようなことだった。

――KK共同の医療情報センター長が、抗凝固薬の服用状況について調査した「健康日本21推進フォーラム」の報道用資料を持ってきた。50年ぶりに抗凝固薬の新薬が相次いで登場し、「すごい競争になってた」(編集委員)時期だ。

――記事は推進フォーラムの報道用資料に基づいてそのまま書いた。脳卒中協会の山口理事長のコメントも載せたが、直接取材したわけではない。報道用資料にあったコメントを引用した。

――伝えた方がいいニュースだと判断したから書いた。

記事を書いたらカネがKKに入るという認識はあったのか?

ーーまあないということはないでしょう、おそらく。

対価が支払われる記事を書くことが、あってもいいことなのだろうか。そう尋ねると、彼は「そりゃあ、ない方がいいということになるでしょうね」と答えた。

「よくわかんないままで、ズルズルっときてるところがやっぱりあるんですよ」

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【動画】記事を執筆した社団共同編集委員インタビュー

報道用資料は電通グループが作っていた

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編集委員は「健康日本21推進フォーラム」が作った報道用資料を下敷きにした。山口理事長のコメントの紹介も「〜と話している」と書き、直接インタビューしたかのような書きぶりになっているが、報道用資料の中であらかじめ用意された山口理事長の「所感」の部分を抜粋してコメントに仕立てたという。

ただ、編集委員が知らないことがあった。

「健康日本21推進フォーラム」は、電通グループが仕切っていたのだ。しかしそのことは、ウェブページや報道用資料のどこにも書かれていない。

一体、どうなっているのだろう。

=つづく

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「特集・調査報道ジャーナリズム」の第1シリーズは「買われた記事」です。継続的に報道していきます。

ワセダクロニクル は、早稲田大学ジャーナリズム研究所が進める調査報道プロジェクトの発信媒体名です。プロジェクト名は早稲田調査報道プロジェクトといいます。

このプロジェクトには、早稲田大学のほか、青山学院大学、日本大学、法政大学、立教大学の学生がリサーチャーとして参加しています。ジャーナリストを目指す学生の教育的機能も担っていきます。

市民のみなさんから支えられる、調査報道ジャーナリズムのニュース組織を目指します。

私たちの活動を支えていただくため、毎月1000円からの寄付を呼びかけています。

また、第1シリーズ「買われた記事」のキャンペーン報道を支えるクラウドファンディングも呼びかけています。

日本初、大学を拠点にした調査報道プロジェクトをご支援ください。

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凡例
・年齢は取材時点の満年齢。
・写真記載の住所は撮影場所で表記。
・表記は一般社団法人共同通信社『記者ハンドブック 第13版 新聞用字用語集』(2016年)に準拠した。

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ワセダクロニクルが編集部を置く早稲田大学。写真手前は大隈重信の銅像、奥は大隈記念講堂=2017年1月5日午後2時26分、東京都新宿区西早稲田1丁目 (C)Waseda Chronicle/Makoto Watanabe

注1 : ^ 地方紙 早稲田大学ジャーナリズム研究所の花田達朗所長によると、日本の一般日刊新聞は(1)全国で販売する全国紙(2)道ないし複数の県で販売するブロック紙(3)一つの県で販売する県紙に分類でき、そのうちブロック紙と県紙をまとめて地方紙と定義する。この定義に従えば、日本新聞協会に加盟する地方紙は43紙ある。一般社団法人日本ABC協会の調査(2016年11月)によると、一般日刊新聞販売部数の約6割の約2200万部が全国紙5紙(朝日・毎日・読売・日経・産経)で、地方紙(沖縄の2紙を除く)は約4割の約1400万部。地方紙のそれぞれの発行地域での市場占有率は極めて高く、例えば、高知新聞の市場占有率は86.9%、徳島新聞のそれは86.3%。全国紙ではなく、地方紙に記事が載る影響力は大きい。
注2 : ^ 電通 資本金746億981万円、従業員数は7261人(連結従業員数4万7324人、2015年12月末現在)。直接出資する国内子会社は49社、間接出資は21社(2017年1月4日現在)。最近ではメキシコの広告会社や米国のデータマーケティング会社などを買収するなど、海外展開を進める。2015年の電通グループ連結決算では世界第5位の収益。電通単体としての売上高は、国内第2位の博報堂単体の売上高を大きく上回る。石井直社長は社員の違法残業事件の責任を取り、退任表明。新社長は常務執行役員の山本敏博氏、2017年1月23日付。本社は東京都港区東新橋1丁目。1901年創業。2016年6月30日現在で一般社団法人共同通信社(社団共同)が所有する電通株は1898万8800株で、発行済株式総数に占める割合は6.58%。社団共同は日本マスタートラスト信託銀行に次ぐ第2位の大株主。出典:有価証券報告書、http://www.dentsu.co.jp/、『電通一〇〇年史:1901-2001』(2001年)など。
注3 : ^ 電通パブリックリレーションズ(電通PR) 1961年に電通PRセンターとして創業。1968年、株主総会で電通の100%出資子会社に。 1996年に電通パブリックリレーションズに社名を変更する。資本金4000万円、従業員259人(2017年1月現在)。畔柳一典社長、東京都中央区築地5丁目。 出典:http://www.dentsu-pr.co.jp/、『情報維新宣言~電通PRセンター30周年記念誌~』(1991年)。
注4 : ^ 一般社団法人共同通信社 日本を代表する通信社。1945年創立。札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡に支社、各都道府県46都市に支局や分室を置く。海外の総支局は42都市。従業員は約1600人(2011年12月1日現在)。加盟社の社費(会費)で維持・運営する一般社団法人。全国の新聞社とNHKを加盟社として1945年に設立されたが、1952年に朝日新聞、毎日新聞、読売新聞が脱退し、全国の地方紙に支えられる組織となった。2010年に毎日新聞が再加盟した。電通の大株主。福山正喜社長は2014年6月から2016年3月まで電通の社外取締役を務める。本社・東京都港区東新橋1丁目。出典:電通の有価証券報告書、『共同通信社70年史』2016年、http://www.kyodonews.jp/company/history.html http://www.kyodonews.jp/news/2016/post-11.php など。
注5 : ^ 一般社団法人共同通信社2017年1月20日付回答。
注6 : ^ 株式会社共同通信社 報道機関の一般社団法人共同通信社の100%子会社。『共同通信社三十五年』によると、「開発局(旧出版部)」「共同通信フォトサービス」「共同経済通信社」「共同文化事業社」を統合し、1972年に発足。「4社の資本金合計は72年当時2900万円に過ぎず、むしろ4社を統合・合併して資本力を強化するとともに総合企画力、営業力を高めて一層業績を伸ばし、共同本体の前進に協力すべきだという機運が高まった」(457ページ、数字は洋数字に直す)という。
注7 : ^ 2017年1月6日午後1時20分から、東京都文京区での取材。
注8 : ^ 編集委員 新聞社によって定義や処遇は異なるが、特定の分野で専門性を有した記者が就くことが多い。一般社団法人共同通信社(社団共同)では「豊富な取材経験や専門知識を持つ、各部の部長・デスク・特派員経験者らが編集委員を務めている」(渡部道雄『経済広報』2013年11月号 https://www.kkc.or.jp/plaza/magazine/201311_05.html?cid=3)。
注9 : ^ 2017年1月15日午後5時から、東京都新宿区内での取材。
注10 : ^ 2016年12月29日午後4時10分から、東京都世田谷区での取材。
注11 : ^ ワセダクロニクルは掲載した8紙に質問状を提出している。事実関係について各紙に質問した。回答の内容や対応などは次回以降に詳しく報道していく。
注12 : ^ 日本脳卒中協会 2005年3月に社団法人の認可を得て、2012年から公益社団法人。協会の目的を「脳卒中に関する正しい知識の普及及び社会啓発による予防の推進並びに脳卒中患者の自立と社会参加の促進を図り、もって国民の保健、福祉の向上に寄与すること」としている。大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目。出典:http://jsa-web.org/about/
注13 : ^ 山口武典 1936年鹿児島市生まれ。九州大学医学部を卒業し、九州大学内科学第二講座に入局。現在、国立循環器病研究センターの名誉総長。国際脳卒中学会(現在の世界脳卒中機構)の事務総長や副理事長、理事長も歴任。日本脳卒中学会会長や日本脳循環代謝学会会長なども務める。2010年に瑞宝中綬章。出典:http://www.ncvc.go.jp/topics/002279.html
注14 : ^ 心房細動 国立循環器病研究センター「心房細動と付き合うには 心原性脳塞栓症のリスクと新しい予防薬」http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/heart/pamph99.html
注15 : ^ バイエル薬品 1863年にドイツでフリードリヒ・バイエル社が創立。当時は染料会社としてスタート。1973年、バイエル・武田・吉富の3社が合弁し、バイエル薬品株式会社を創立。従業員数は約2670人(2016年4月1日現在)。ハイケ・プリンツ社長、本社・大阪市北区梅田2丁目。出典:http://byl.bayer.co.jp/corporate_profile/ など。
注16 : ^ 2017年1月19日付回答。
注17 : ^ 2017年1月16日付回答。
注18 : ^ カッコ内はワセダクロニクル。
注19 : ^ プラザキサの販売開始日 http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3339001M1024_1_11/
注20 : ^ イグザレルトの販売開始日 http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3339003F1024_1_14/
注21 : ^ エリキュースの販売開始日 http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3339004F1029_1_11/
注22 : ^ ブリストル・マイヤーズ スクイブ『心房細動による脳卒中予防のために エリキュース錠を服用される患者さんへ』2015年12月、7ページ。http://www.bms.co.jp/patient/pdf/EQnote1512_01.pdf
注23 : ^ プラザキサの添付文書 http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3339001M1024_1_11/
注24 : ^ バイエル薬品「新医薬品の『使用上の注意』の解説」2015年9月、4ページ。http://www.bayer-hv.jp/hv/products/tenpu/rev_description.pdf
注25 : ^ 「役員人事内定の件」2016年5月12日 http://www.kyodonews.jp/news/2016/post-11.php 、朝日新聞2014年5月23日付朝刊「共同通信社人事」など。
注26 : ^ 2017年1月19日付回答。
注27 : ^ 原寿雄 1925年神奈川県生まれ。東京大学法学部卒業後、社団法人共同通信社(当時は一般社団法人ではなく社団法人)に入社。外信部長、編集局長、編集主幹などを歴任。1986年~1992年に株式会社共同通信社(KK共同)の社長。民放連放送番組調査会委員長、放送倫理・番組向上機構(BPO)の「放送と青少年に関する委員会」委員長なども務めた。主著は『ジャーナリズムの思想』『新しいジャーナリストたちへ』など多数。小和田次郎名義で書いた『デスク日記』は有名。
注28 : ^ 原寿雄さんへの取材。2016年11月21日午後14時20分から、神奈川県内で。カッコ内はワセダクロニクル。
注29 : ^ カッコ内はワセダクロニクル。
注30 : ^ 編集委員の自著などから。

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by cwhihyou | 2017-02-09 08:59 | Comments(0)
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