2016年 12月 07日
株、国際石油帝石の購入経緯
ですので、このときの購入金額は95,200円です。
本日2016年12月7日の終値は1,189円でしたので、100株の価値は118,900円になります。
つまり、含み益は23,700円となります。
つまり、今日、すべての株を売却していれば、23,700円の利益が出て、ここから税金が20%引かれるので、18,960円の小遣いが生まれていたことになります。
もちろん、元手の95,200円は無傷で戻ってきます。
国際石油開発帝石は、石油を商売にしているので、原油価格が上がれば儲かり、下がれば損をします。
つまり、原油価格が上がれば株価が上がり、原油が下がれば株価も下がります。
これはとても単純な仕組みに感じました。
もし私のこの推論が正しければ、いわゆる「難しい読み」など必要ありません。
つまり、簡単に儲けることができる、ということです。
それで早速、この推論が正しいのかどうかの検証に取り掛かりました。
株価の推移を調べました。
グーグルで「yahoo、株価、国際石油開発帝石」で検索すると、過去20年以上の株価が分かります。
それによると2014年4月に1488円だった株価が、私がこの会社に関心を持った2016年10月下旬には900円台後半にまで落ちていたのです。
30%近い値下がりです。暴落といってもいいでしょう。
この2014年4月~2016年10月の間に起きた石油関連ニュースといえば、そうです、アメリカのシェールオイル革命です。
アメリカが大油田を掘り当てたので、原油価格が下落しました。
オペックが原産すれば原油価格は持ち直すものに、オペックは逆に増産しました。
それはオペックが、原油価格をどんどん下げれば、先にギブアップするのはアメリカの方だ、と考えたからです。
オペックは、シェールが頓挫してから、つまりアメリカの石油業界を壊滅的状況に追い込んでから、減産して原油価格を釣り上げればいいわけです。
だから原油価格は下がり続け、だから国際石油開発帝石の株価が急降下したのです。
この検証により、私の推論が正しいことが証明されました。
次の問題は、買うタイミングです。
そんなときです。ロシアの経済危機のニュースを聞きました。
ロシアも産油国ですから、ロシア経済が悪化すると石油の生産量も落ち、市場に出回る原油が減るわけです。
そうなると原油価格が上昇するかもしれません。
そのニュースを聞いたのが、2016年10月27日で、この日の株価は989円でした。
私はこの日、証券会社に「952円になったら100株買うように」という指値注文を出し、その時を待ちました。
そして11月2日の952円100株購入のチャンスがやってきたのでした。
しかしなんと、2日後の11月4日には、934円にまで下落しました。
たった2日で1,800円の損です。
正直「甘かった」と思いました。
「俺ごときが石油相場を読み切れるはずがないんだ」とも思いました。
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でも「まあ、これも勉強だ」と思い直し、株を持ち続けることにしました。
そして迎えたトランプ相場です。
選挙期間中は「トランプが大統領になったら経済が破綻する」と思われていたのに、実際に当選したら、なぜか市場が好感しました。
恐らく「トランプは無茶を言うが、無茶はしない」という共通認識が生まれたからでしょう。
このトランプ相場によって、国際石油開発帝石株は11月23日、1098円にまで上がりました。
この時点での私の含み益は、14,600円です。
わずか21日間の不労所得が14,600円にもなったのですから、この時点で利益確定の売りをしてもいいくらいです。
ですが、私は売りませんでした。
それは「国際石油開発帝石は1500円まで上がるのではないか、という読みがあるからです。
もちろん、おととい発表された、オペックの減産合意を見越していたわけではありません。
また、今後大幅に原油が値上がりするインサイダー情報を得ているわけでもありません。
しかし私には「石油は必ず値上がりする」と信じているのです。
何が起きて値上がりするのかは分かりませんが、値上がりするのは確実であると信じているのです。
ちなみに1500円まで上がると、私の元手の95,200円が150,000円になるので、含み益は54,800円になります。
さて、国際石油開発帝石を選んだ理由はもうひとつあります。
この会社はものすごく特殊で、経済産業大臣が筆頭株主なのです。
ほぼ国営企業なのです。
なので、絶対に潰れないのです。
もちろん潰れない企業はないのですが、ただ、国際石油開発帝石が潰れるときは、日本政府も破綻していることでしょう。なので、やはり「絶対に潰れない企業」といってしまってもいいでしょう。
「株価は上下する」と「その企業は絶対に潰れない」の2条件がそろえば、株の買い方と売り方は簡単です。
過去のデータで最も安い株価と同じ株価になったら買えばいいのです。
そして、過去のデータで最も高い株価と同じ株価になったら売ればいいのです。
絶対潰れない企業の株を、このようにして買っていけば、必ず儲かる。
これが私の方程式です。
そしてこれが唯一の方程式です。
つまり私は、ドル円相場も、政府の借金も、中東情勢も、金の値段も、一切勘案しないのです。
先程、国際石油開発帝石の株を買うときに原油価格を調べた、と言いましたが、これは「原油価格によって買うタイミングを決めた」という意味ではなく、「株の上下のパターンを調べた」にすぎません。
株の上下のパターンを調べてしまえば、あとは株価の底値を待つだけです。
原油価格の底値は待たないのです。
逆に、ドル円相場や中東情勢などの要素を考慮し始めると、おそらく私は株で失敗するでしょう。
複雑な株式相場において、「素人のナノ個人投資家」が勝には、寒いくらいのシンプルさです。
「潰れない企業の株を底値で買い高値で売る」私のルールはこれだけです。
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by cwhihyou
| 2016-12-07 17:40