例えばヘルスケア大学

welq問題について、もう少し考えてみる。

今回の「グーグル検索荒らし」問題を受けてwelqは、今後は医師に記事を監修させると言っているが、私は必ずしも医師の監修が必要とは思えない。

その理由は ①本当にすべての記事を医師に監修させられるのか疑問、②そもそも健康・医療・病気の記事を医師が監修する必要はない――の2点である。

①についてだが、welqはすでにものすごい数の医療記事を公開している。

いくら激安のギャラでライターに書かせているとはいえ、相当のおカネをつぎ込んでいるはずだ。

その上でさらに、かなりの高単価となるはずの医師に全記事を監修させるとなると、アフィリエイトによる収益をはるかに上回ることにならないだろうか。

それを誠実に実行するかどうか、ものすごく疑問である。

閲覧者のこうした疑義を解消するには、welqは「この記事は、●●という医師が、この箇所を修正した」と示さなければならない。

welqが果たしてそこまでやるだろうか。

しかしそもそも、医師の監修は必要なのだろうか。

私はそんなものは要らないと考える。

もしそこまでガチガチのルールを定めたら、国民に医療情報を安価に提供することなどできなくなる。

忘れてはならないのは、日本を代表する朝日新聞だって日経新聞だったNHKだって、そこで医療について報道している記者たちは「ずぶの医療素人」である。

この見解に対しては、「大手マスコミの記者は医師に直接話を聞いている」という反論が予想されるが、それも的外れである。

ネットがなかった時代であれば、医師から直接話を聞くことが正しい医療記事の前提条件だったが、論文すらネットで閲覧できるいま、大手新聞社の記者とフリーライターは同じ土俵上にあるといってよい。

むしろフリーライターによる医療記事の方が平易な文章を心がけているので、読みやすく理解しやすく頭に残りやすい。

重要なのは、誰が書いたかではなく、エビデンスである。

その点、医療情報サイト「ヘルスケア大学」は堅実なサイト運営を行っている。

恐らく、ここに「誤解を与える記事が多い」という批判をすると、「どの記事のどの部分が間違っているんだ!」と言い返されるのではないか。

もちろんここも、フリーライターが執筆している。

welq問題が医療情報サイト規制強化につながらないことを願うばかりである。




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by cwhihyou | 2016-11-29 12:37 | Comments(0)
クラウドワークスを使ってライターの仕事をやっています